ハーブのある暮らし

ハーブに興味を持った私が、日常とハーブやアロマについて語ります

ハーブに関する資格と仕事の種類。個人で楽しむ範囲からビジネス利用まで

ハーブに関する資格は色々な資格があります。

ただ、いずれも国が認定するような国家資格ではなく、民間の事業者が認定をしている民間資格となります。

もちろん、民間資格の中にも国家資格と同じような知名度があったり、有用性がある資格もあります。たとえば英検や日商簿記などは民間資格ですが、それぞれの分野においては能力を証明する資格となっています。

ただ、ハーブに関して言うと、そこまでの知名度のある資格はありません。

今回はそんなハーブに関する資格や検定についての紹介と、それを取得することで得られるメリットや商売・ビジネスへの活用について紹介していきます。

 

日本でハーブの資格や検定試験を行っている団体

  • 日本ハーブセラピスト協会
  • 日本メディカルハーブ協会
  • 日本ハーブ振興協会
  • ジャパンハーブソサイエティ―

こんな感じです。しつこいですが、いずれも民間の団体です。以下では、それぞれの団体が提供している検定や認定資格を紹介していきます。

各団体における資格はランクがあり、上位の資格になると協会への登録(要、年会費)が必要になってきます。

いずれも、ハーブの効果や効能、活用方法などを学びます。

 

日本ハーブセラピスト協会

日本ハーブセラピスト協会

日本ハーブセラピスト協会

ハーブ検定とは、毎日の生活の中でハーブを自分自身で楽しんだり、 家族や周囲の人に楽しんでもらったり、からだや心をリフレッシュ したり、 健康を維持するために用いるハーブの知識を試す検定です。 当協会が主催する1・2級ハーブ検定は日本で最初に行われた ハーブ検定です。 当協会では、ハーブ・ティー・サロンの展開を通じて、癒しを 提供したいと考えています。

  • ハーブ検定2級
  • ハーブ検定1級
  • ハーブセラピスト
  • ハーブセラピーインストラクター
  • ハーブセラピースペシャリスト

 

日本メディカルハーブ協会

日本メディカルハーブ協会

日本メディカルハーブ協会

日本では、1970年代から欧米の生活文化としてハーブが紹介され、ハーブ料理やハーブ栽培などの分野で急速に普及しました。その一方で、医療や健康分野での活用については取り組みが遅れ、情報も不足していて、公的団体も存在しませんでした。
そこで、1999年に医療従事者や学識経験者、業界関係者などが集い、日本メディカルハーブ協会の前身であるメディカルハーブ広報センターを設立しました。2006年には特定非営利活動法人として法人格を取得し、日本メディカルハーブ協会(JAMHA)と名称を変更しました。メディカルハーブに関する正しい情報の提供と健全な普及を目的に、今日まで歩んできています。

  • メディカルハーブ検定
  • メディカルハーブコーディネーター
  • ハーバルセラピスト
  • ハーバルプラクティショナー
  • ホリスティックハーバルプラクティショナー

 

日本ハーブ振興協会

日本ハーブ振興協会

日本ハーブ振興協会

 世界保健機関(WHO)が定めるとおり、健康とは、肉体的に健康であると同時に、精神的にも健康でなくてはなりません。広く世界に目を向けた時、「ハーブ」は人間の生活の中に取り入れられ、ともに歩んできた歴史を持ちます。科学が進むことにもより、疾病の予防や身体の改善ばかりでなく、精神的な改善や充足などに取り入れられてきております。

この「ハーブ」に関する正しい情報、世界の動き、先端の研究情報、生活の中での活かし方の情報などを広く提供することにより、誤った使い方を排除し、広く健康的な生活を実現し、福祉の一助となりたい。あるいはこの活動が、疾病の予防に役立つことにより、社会的な経済負担を軽減することに貢献したいと考え、当協会は設立されました。

広く一般の人々に対してのみならず、研究者、教育者、事業者などに情報提供活動、調査研究活動、教育・育成・啓発活動、国際交流活動に関する事業を行い、わが国において広く保健・医療・福祉の向上に寄与することを目的としています。

  • 日本ハーブ検定
  • メンタルハーブ検定
  • PAH
  • HFO
  • HAC
  • HFM
  • PIH

 

ジャパンハーブソサエティー

ジャパンハーブソサイエティー

ジャパンハーブソサイエティー

ジャパンハーブソサイエティーは1984年に設立した日本で最初のハーブの教会です。ハーブの仕事がしたい、資格を取りたい、知りたい、楽しみたい。
ハーブの事なら30年の実績がある私たちがお手伝いします。

  • ハーブインストラクター初級
  • ハーブインストラクター中級
  • ハーブインストラクター上級
  • ハーブスペシャリスト
  • ハーブマイスター

 

個人でハーブを楽しむのに資格は必要?

ハーブは資格がなければ楽しめないというものではありません。特に資格は不要だと思います。

ハーブを単純に楽しみたい、ハーブ好きな仲間が欲しいという的な話であれば、ここまで紹介した検定というよりは、各地で行われているハーブ教室のようなものに参加するほうが楽しめるんじゃないかなぁと思います。

ハーブティーショップなどがやっている企画もありますし、サークル的な楽しみ方がしたいなら各地にあるハーブ教室なんかだと仲間も見つけやすいでしょう。

もちろん、資格や検定というような目標がある方が勉強に身が入るというのであれば、こうしたハーブ検定や資格を活用することは悪いことではありません。

 

ハーブの資格を取得して稼げる?仕事につながる?

では、エンジョイではなく、ハーブをより深く勉強して仕事やビジネスにつなげたいという場合はどうでしょうか?

ハーブやアロマのショップなどの販売員として働くというのであれば、これらの資格があれば、一定の知識はあると判断されるでしょうから、採用されやすい(あるいは時給等で優遇される)くらいはあるでしょう。

一方で、この資格があれば食べていけるというようなタイプの資格ではありません。

各団体ともに上位の資格を取得することで、講師として仕事もあるとされています。ただ、そうなればバンバン仕事が来るかというとそういうわけではありません。

自分でハーブ教室などを開業して、生徒さん集めなどは自分でしていく必要があります。

この資格を取得して独立してバリバリ稼ぐという事にはあまり向かないかもしれません。

 

ハーブの資格取得を通じて得た知識で販売をしてはいけない?

これは少し難しいところなんですけど、ハーブの資格や検定では、ハーブの効果や効能について学びます。

その一方で、日本はハーブは医薬品(薬)ではありません。なので、薬と勘違いさせるような販売をすることは実は認められていません。

このハーブの資格を取得して勉強したことを通じて、ハーブのお店で働き、このハーブは〇〇といった効能がありますよ。みたいな売り方をするとNGです。

たとえば、メディカルハーブ検定の検定テキストのパッションフラワーの項目には「向精神性ハーブに分類され、植物性のトランキライザー(精神安定剤)と呼ばれている」などという表現がありますが、こんな言い方で商売すると100%アウトです。

じゃあ嘘を教えているの?という話になりますが、嘘ではなく、そういう売り方をしてはいけないという話です。仮にそういう効果や効能が本当にあったとしても、商品を販売する時に我が国の法律(薬機法)では認められないわけなんです。

たとえば、ハーブの効能などについて本で紹介する分は表現の自由もあるわけですので問題ありません。私がブログで意見するのも可能です。
ただし、それを販売する者がそうした情報を発信するのは、薬機法違反(旧薬事法)となるわけです。

ハーブやアロマが好きで、 アロマコスメ等で商売しようとしたときの注意点」の記事でも書きましたが、ハーブってすごく面白いし、私も大好きなんですけど色々な制約もあって商売にしていくのは難しいところがありますね。