ハーブのある暮らし

ハーブに興味を持った私が、日常とハーブやアロマについて語ります

エキナセアは風邪や花粉症対策に人気のハーブ

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エキナセア北米原産のキク科・エキナセア属の多年草です。ネイティブインディアンが薬用として利用していたとされます。

薬理的なところで注目されやすく、ハーブティーだけでなく、サプリメントなどとしてもエキナセアを利用したものが多数販売されています。

ハーブの利用が盛んなドイツではエキナセアを利用した医薬品もあり、免疫力を高めるお薬として活用されています。

ただ、日本ではエキナセアを利用した医薬品は存在しません。

 

エキナセアの利用方法

乾燥させたエキナセアを利用したお茶として飲むのが一般的です。

味わいとしては癖があまりなく乾燥した草の香りと味で少しだけ甘味がある感じです。すこしお茶っぽい感じ。

なんとなくイメージできますかね?

ただ、エキナセア茶だけを飲んで「美味しい!」と思う人は少ないかもしれません。なので、ハーブティー専門店などでは、エキナセアを他のハーブなどとブレンドしたブレンドティーとして販売していることが多いと思います。

<一例>

もぞブレ

ポカポカホットなハーブティー

 

ご自身でブレンドされる場合は「レモングラス」や「ミント」「ローズヒップ」などとブレンドするといいと思います。

 

エキナセアの効果や効能

風邪や花粉症の予防などがあると謳われることが多いです。

 

日本メディカルハーブ協会の資料より

日本メディカルハーブ協会というハーブの検定協会が公式発表しているエキナセアに対する効果・効能です。以下引用します、

内服
免疫賦活活性:動物試験では、Thuja occidentalis(ヒノキ科ニオイヒバ)先端部とBaptisia tinctoria(マメ科 ワイルドインディゴ)根茎との併用で抗腫瘍活性が証明された。食細胞の増加、血清中のリンパ球増加、顆粒球移動促進、サイトカイン産生の促進、マウスでのインフルエンザAウイルス感染に対する予防効果が認められている。

外用
光損傷の予防、外傷の治癒促進、ヘルパーT細胞の割合減少を伴う総リンパ球数の増加

厚生労働省の「統合医療」情報発信サイトより

厚生労働省の統合医療情報発信サイト「eJIM」は民間療法をはじめとした「相補・代替療法」とどう向き合い利用したらよいのかを「エビデンス(根拠)」に基づいた情報を紹介しています。

こちらでエキナセアが紹介されていますので引用します。

既知のエキナセアは9種類あり、いずれも米国および南カナダが原産です。最も一般的に使われているのは、Echinacea purpureaです。エキナセアは、より効果的に感染症と戦えるよう免疫系を刺激する可能性があるという考えから、伝統的に風邪、インフルエンザおよびその他の感染症に用いられてきました。あまり一般的ではありませんが、民間療法または伝統療法では、エキナセアを、外傷やにきび・おでき等の皮膚トラブルに使うことがあります。

エキナセアの地上から出た部分や根は、生のままで、あるいは乾燥させてお茶やしぼり汁(圧搾)として、あるいは抽出物や外用製剤を作るのに使われます。

  • エキナセアが普通の風邪のような上気道感染症を予防したり、効果的に治療したりできるかどうかについての研究結果は結論の一致をみていません。例えばNCCIHが助成した2つの研究では、エキナセアの効果を見出すことはできませんでした。生のEchinacea purpureaを圧搾したしぼり汁を、子供の風邪の治療に使った研究と、Echinacea angustifoliaの根とEchinacea purpureaの根と草の部分を未精製で混合し、大人の風邪の治療に使った研究です。しかし、その他の研究では、エキナセアが上気道感染症に有効である可能性を示しているものもあります。
  • NCCIHでは、引き続き、エキナセアの上気道感染症治療の研究助成を継続しています。また、NCCIHは免疫系に対するエキナセアの潜在的効果についても研究を進行中です。